ホットスポットって何?
ここでいうホットスポットは、いわゆる無線LANのアクセスポイントを指すのではなく、放射線ホットスポットを意味します。
原発事故によって漏れ出した放射性物質ですが、単純に考えれば事故地点から同心円上に広がっていくと考えますが、実際には異なります。
この現象は、チェルノブイリ原発事故でも実際に起きており、近距離でもあまり汚染されていない地域がある一方で、半径350km以内という広範囲において、農業の無期限停止措置や住民の移転推進措置が取られた場所が数多く存在しました。
チェルノブイリ原発事故の場合、これらの詳細な情報は、事故後3年を経過して汚染状況を表す地図として公表されました。
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/JHT/JH9606A.html から抜粋
この地図を見ると分かりますが、実際には、350kmを大きく超え、600km附近にも汚染地帯は存在しています(単位が見慣れない”Ciキュリー”となっていますがここでは汚染地域をご覧下さい。興味のある方は、“キュリー 単位”といったキーワードで検索のこと)。
それでは、この汚染範囲を福島第一原発の状況に置き換えるとどうなるのでしょうか?
実際に住民の移転措置などが取られた半径350km以内で、東京都を含めた関東地方一帯も含まれます。
(福島第一原発から東京駅まで224kmしかありません)。
そして、結果として実際に汚染された半径600km以内となると近畿地方までをも含まれることになります。
・・・
さて、気を取り直して。
こうした事象が起きのは、原発事故によって漏れ出した放射性物質が、空に舞い上がり、風に乗って運ばれ、雨によって遠く離れた地域を汚染するからです。
今回の福島第一原子力発電所の事故でも、同様のホットスポットと呼ばれているところが見つかっており、たとえば私が住んでいる千葉県北西部でも、3月21日の雨によって放射線管理区域同等の汚染が確認されています。
これらの情報は、実際には、一般の方や研究者の方々などの草の根レベルの活動によって、少しずつ公になって来ています。
(こちらの情報は「早川由紀夫の火山ブログ」から)
しかし、本当は、政府が、この様な重要な情報は真っ先に公開すべきなのです。
実際に彼らは、私たちの税金によって長い間を準備をしてきたSPEEDIの情報によって、“事前に”この地図の様な状況になることを察知していました。
しかし、未だ、その事実を公表せずにいます。
もちろん、発表するからには、その善後策を考え準備する必要もあるのでしょう。
たとえば、この期に及んでの政争による政権交代・・・。
チェルノブイリでは3年掛りました。
それまであなたは子供と一緒に待ちますか?
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