私はホットスポットに住んでいます。
これは何の実かお分かりになりますか？
奇妙な先のとがった五つの実がなっていますよね。
さて、なんでしょう？
ヒントは、
写真奥に見える花弁（跡？）をよぉ～っくご覧になってください。
子供のころ、学校の行き帰りできっと良く見かけた事があるはずですよぉ
私は今年の春、体調を壊してしまい、何十年かぶりに入院することになりました。
その最中に、家内からこんなメールが送られてきました。
2011年4月27日
「どういう事？
今年のサクランボは全部が一つのがくに２～５の実を付けているの(￣口￣;)！！」
こちらと手術入院だったこともあり、日々痛みとの闘いを続けていた私は、サクランボごときの心配はしていられません。
「今年は豊作なんじゃないかなぁ」 なんて暢気なレスをしていました。
このとき入院していたのは千葉県北西部の「柏の葉」にある、とある病院。
今覚えば、因縁じみたものを感じますが・・・。
2週間以上の入院、そしてリハビリを入れると、約一カ月ぶりに社会復帰をするのですが、久々に会った同僚が心配そうにこう言うのです。
「○○さん。住んでるところ、なんかヤバいみたいよ。ホットスポットになってるらしい」
「ほっとすぽっと？無線の？？あぁ、放射能か、、、えっっっ(￣口￣;)！！」
それこそ久々の出勤で体力を根こそぎ奪われていた私ですが、三つになったばかりの子を持つ親としては、さすがに身の危険を感じて早速WEBで調べてみました。
出てくる出てくる、、、関連する情報が。
事の発端は、東京大学“柏の葉”キャンパスの線量調査結果の公表によって分かったらしく「なんだぁ、この間までそこに居たぞ、俺」なんて最初は自慢気にワクワク（←おバカ）してましたが、調べれば調べるほど冷や汗たらーり。
そして、このときやっと気づくのです。
「そういえば、家内が変なメールを、、、」
今年の桜（正確には“サクランボの木”ですが）の開花は、3月20日頃だったのを記憶しています。
このさくら（んぼ）の木は、南向きの日当たりの良い場所に植えてあって、今年もたくさんの花を咲かせていました。
、、、となると受粉はしたのもその辺りでしょう。
そして、この辺りがホットスポットになったのは、、、そう3月21日午前中に降った放射性物質を大量に含んだ雨が原因とのこと。
わぉ、、、見事に整合性とれてるやん(*TДT)人(TДT*)
結実するようになって、今年で3度目か4度目になるサクランボです。
もちろん、過去にはこんなヘンテコな実がなったことはありません。
これは真面目にヤバいだろ(・_・;)
毎日、家内はせっせと庭いじり（彼女の趣味です♪）その横では、“ダンゴ虫”やら“ありんこ”さんの天敵になりつつある、３歳になったわが愛息子。
数日後にはYahoo!のオークションでガイガーカウンター（放射線量を測る機械）を手に入れていました。
届いた日が、雨でしたので、試すことは出来ず、翌日も朝は雨でしたので、そのまま出社。
一応、部屋の中では測ってみましたが、さほど気になる数値ではなかったので安心していたのですが・・・。
午後になって晴れてきた頃、家内から泣き顔の絵文字がついたメールが届きました。
「アラームが鳴りっぱなしで煩くて測れない」と、、、そう初期設定では0.5μSV/hを超えると危険を知らせる警告音がなる仕様なのです。
先日まで、散々ほじくり返してナスやらトマトやら、色々な苗が植えてある畑部分（家庭菜園なのでたかが知れていますが）で0.35～0.45μSV/h。
子供が“ありんこ”を可愛がるポイントの一つ、門のコンクリートの部分などは1.2μSV/hだったので、慌ててデッキブラシでゴシゴシ洗ったそうです。
庭だけではなく、家の横、裏側、、、うちは家の裏にも色々と家内の趣味が植えられています。
0.6, 0.7・・・報告されてくる数値は、平均すると0.5μSV/hは確実に超えている感じでした。
そして、、、
次の日から子供は庭で遊べなくなりました。
植えたばかりのたくさんの野菜の苗は全て引き抜かれ、代わりに、セシウムの除染効果があると言われる「ひまわり」が植えられました。
6月にはビワがたくさん出来ました。
全てカラスが食べました。
7月になって桃がなりました。
みんな蟻のおやつになりました。
8月には、ブルーベリーやラズベリー、いつもならば夏の間ずっと収穫出来るので、食べきれずにたくさんのジャムを作るのですが、今年は全て萎れて地面に転がっていました。
そして、、、たくさんの「ひまわり」が咲きました。
今、我が家では、真剣に転居を考えています。
でも、まだ、行先も含めて、具体的には決まっていません。
この家は持ち家ですが、たくさんのローンが残っています。
庭が欲しくて購入した物件です。
セシウムの半減期（30年）を考えれば、出来れば売却したい。
でも、
放射能汚染で有名になった地域の物件など、誰が買ってくれるのでしょうか？
国や東電の補償も、たぶん（少なくとも今は）期待出来ないでしょう。
確かに、
東日本大震災によって、倒れた家屋や津波の被害を受けた方々に比べたら、贅沢な悩みなのかもしれません。
少なくとも、今現在、家族は皆、無事なのですから。
でも、
原子力発電所の事故は、原子力発電所がなければ絶対に起きません。
もう、同じ過ちを、決して繰り返して欲しくないのです。
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